試合に勝つための具体的な予測方法 ~ゲームでの予測~
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テニスの指導書や雑誌、有名選手の回想録等から、予測に関するする考え方や方法を実際に練習や試合で実践し、効果があり今も続けているものを紹介します。
予測の3パターン
テニスにおける予測には3つのパターンがあります。
1.短時間での予測
相手のショットやラリーを観察して、球際につ強いいかどうかを見極める。
2.長時間での予測
試合開始前の練習から、1セットを終えて試合終了までの予測
3.精神面の予測
相手の心理状態や仕草からの予測
長時間での予測
今回は、1試合の中の、どこで情報を集め、分析し、試し、実践するのかを説明します。
1試合を4分割して予測を考えます。市民大会レベルの予選では6ゲーム先取や8ゲーム先取の試合形式もあるので全体を4分割して当てはめます。
- ウォーミングアップ
- 序盤戦 1~4ゲーム
- 中盤戦 5~8ゲーム
- 終盤戦 9~12ゲーム
ウォーミングアップから序盤戦はデータを集める時間、中盤は変化への対応を見る時間、終盤は作戦を実行する時間です。
ウォーミングアップ
ウォーミングアップは、自分の体を温めるだけのものではありません。この時間を使って相手の技量をよく見ておきましょう。
- 打球そのものより相手の動きやスウィングを見る
- 特徴ある打ち方ならば、その結果起こしやすいミスを考える
- スピードの変化に対応できているか
- ボールとの距離感をとれているか
- ウィニングショットはあるか
序盤戦 1~4ゲーム
最初の4ゲームは相手のプレーを予測するために必要なデータを収集します。
- 相手の得意とするショットや球種
- ネットプレー派かベースライン派か
- パワーで押してくるのか、コントロールの理詰めでくるのか
- 速いテンポで攻めてくるのか、じっくり攻めてくるのか
- 守備範囲が広いか狭いか
- 足が速いか遅いか
- ボールへの反応が速いか遅いか
- 角度で攻めるのか、球の長短で攻めるのか
これらの情報を収集するために、試合の序盤は相手にいろいろな状況でいろいろなショットを打たせるような攻撃をしかけましょう。
中盤戦 5~8ゲーム
ここでは相手が弱点としていると予想されるボールや攻めを多く使い、それにどう対応するかを試します。
- 苦手と思うところへプレッシャーをかける
- ネットでフェイントをかける
- 打つボールの変化を大きくしてみる
収集したデータの中から攻撃に有効なパターンを絞り込んでいきましょう。
終盤戦 9~12ゲーム
最後の4ゲームは逆転するための時間です。相手の弱点を徹底的に攻めて攻め潰す。
- 相手の弱点に徹底してボールを集める
- 相手が対応できなかった攻め方を繰り返す
- それまで隠していた新しい攻め方を交ぜる
競ったゲーム終盤では冷静に相手を分析できているプレーヤーが断然有利に立ちます。