試合に勝つための具体的な予測方法 ~ラリーでの予測~
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テニスでは予測して次の動作に移れるか、来たボールを見て次の動作に移るかでは雲泥の差があります。つまり「予測能力」の差が勝敗の分かれ目になるということです。
テニススクールでコーチに、「予測能力」を向上させたいのでその方法を教えてくださいと質問した場合、おそらく経験を積めば予測できるようになるとの返答が多いと思われます。私もそうでした。
一般的なコーチは予測について深く考えなくても、予測能力が高いので予測できてしまい体系的に「なぜ予測できるのか」を教えることができないのです。名プレーヤーが、必ずしも名コーチになるとは限らないのと同じですね。
市民大会レベルの私が予測能力を高めるためには、テニスにおける予測とは何かを明確に認識し実戦で試行錯誤しながら身体で覚えるしか方法はありませんでした。
テニスの指導書や雑誌、有名選手の回想録等から、予測に関するする考え方や方法を実際に練習や試合で実践し、効果があり今も続けているものを紹介します。
予測の3パターン
テニスにおける予測には3つのパターンがあります。
1.短時間での予測
相手のショットやラリーを観察して、球際につ強いいかどうかを見極める。
2.長時間での予測
試合開始前の練習から、1セットを終えて試合終了までの予測
3.精神面の予測
相手の心理状態や仕草からの予測
短時間での予測
短時間での予測では1つのラリーを4つに分けて予測を考えます
1.自分がボールを打つ
- 打球感で、自分の意図したボール(スピード、深さ、スピン量、が打てたか予測する。この予測能力が高くなれば、次のショットに対する適応範囲が広くなる。
2.自分の打ったボールが相手コートに飛んでいる
- 自分の打ったボールと相手の動きを同時に視野に入れ、そのボールを相手が十分な体勢で打てるのか、不十分な体勢でしか打てないのかを予測する。
3.相手がボールを打つ
- 相手のテークバックの高さや大きさで相手の打つボール(スピン、スライス、スピードなど)を予測する。ここでのポイントは、実際に打った相手のボールが自分のイメージ通りなのかそれ以上なのかを見極めることです。
4.相手のボールがこちらに向かって飛んでくる
- 相手の打ったボールが自分のコートのこの場所にこんなスピード、スピンで来ると予測できれば、相手を見ながら次のショットを打つことができます。そうすれば、相手の予測や読みを外した攻撃が可能になります。
練習で、ただラリーをするのと一打毎に予測しながらラリーをするのでは進歩のスピードが格段に違ってきます。