テニスのある暮らし

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試合に勝つための「観察力」を身につける方法とは

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 テニスシーズン到来で、草トーナメントから市民・県大会など多くの試合が各地でおこなわれています。レベルや年代別に開催される大会は、永くテニスを続けたい者としてはありがたいことです。

 

今回は、2月に挑戦した市民大会で、試合中に勝つために有効だった「観察」について書きます。

市民大会本戦では、初戦からシード選手と対戦する厳しいドローが多いのですが、今年は過去の戦績からほぼ同じレベルの相手で、初の対戦となりました。

試合形式は8ゲーム先取(8-8タイブレーク)でおこなわれ、結果はタイブレークまでもつれ込み9-8で勝利するというきわどい試合内容でした。

試合の立ち上がりはいつもと同じように最悪で2-5とリードされる展開で、多分相手は楽勝と思ったでしょう。自分の試合展開は、前半は情報収集に努め、後半に勝負をかけるパターンが多いのであまり焦りはありませんでした。いつものことだなと思いながら頭を整理してチャンスを待ちます。

 

情報収集後の作戦は、「相手の弱点を攻める」「相手の得意技を打たせない」「前半にない揺さぶりをかける」の3点です。

ここでのポイントは、何となくではなく明確に頭でイメージすることです。

この試合でイメージしたこと

・「相手の弱点を攻める」⇒セカンドサーブが弱い、高く弾むボールの処理が苦手

・「相手の得意技を打たせない」⇒深くて正確なストロークがある

・「前半にない揺さぶりをかける」⇒ショートクロスとスピンロブで揺さぶる

 

対戦したことがある相手の場合は、試合前にゲームプランを立て、頭を整理します。どのレベルであったても上達するにはこの作業が不可欠です。試合後にゲームプランを検証して次の試合に備えればそれだけで進歩したこと間違いなしです。

相手が初対戦の場合、やるべきことは「観察」です。

 

観察力を身につける

一見、技術的なレベルは自分と変わらないように見えるのになぜか試合になると断然強い人がいます。なぜ彼らは強いのか、それはショットの使い方がうまいからです。つまり自分のショットをいつ、どのタイミングで使えば効果的なのかを分かっているのです。彼らから学ぶのは「観察力」です。

初対戦の相手との試合は戦略と戦術を考えるため、最初にしっかりとした「観察」によって情報を集めなければいけません。

  1. 自分の枠にはめないでありのままを見る。その中で「くせ」に気づけば記憶しておく。
  2. 自分の経験から比較し、共通点や相違点を探る。いろいろな観点から情報を吟味する。
  3. 収集した情報を分析する。「なぜあの場面で、あのショットを選択したのか?」
  4. 分析からだいたいの原理を知る。「こういう理由であのショットを選択したのか」「あの原理と似ているな」「あの原理とは真逆だけど使えそうだ」
  5. 原理を試合で利用する姿勢を持つ。具体的な作戦を立てる。「こうすればこうなる確率が高い」「相手がこうきたら、こうしよう」「あいてをこう攻めてみよう」

 

テニススクールでいくらコーチから教わっても自分で考える「くせ」を付けないと残念ですが試合に勝てるようになりません。

この手順を毎回実行すれば、自分なりの勝ち方や戦略を身に付けることができるようになり試合に勝てるようになります。