練習日誌 2017.04.15 ~テニスオフ~
練習日時:2017.04.15 09:00~11:00
場 所:東俣野中央公園コート(オムニコート)
タイプ :テニスオフ ダブルス 4名
朝から天気も良く、テニス日和かと思いきや、途中から強風、風との戦いになってしまいました。屋外のテニスに、雨風はつきもので、いかに対応できるかが勝敗を左右することはよくあります。インドア育ちの人は、屋外で集中するのは難しいと思いますね。
今日は、ダブルスのテニスオフに参加させていただきました。テニスオフでは初対面の人と対戦することが多いので良い練習になります。
Eさんの分析データ
フォアはドライブ系で安定している。バックもドライブ系が多い、スピードで頼るショットは打たない。
Fさんの分析データ
バックのスライスが安定していて、ドロップショットを高い確率で決めることができる。ネットでの反応がよく、テニス歴の長さを感じさせる。
初対面の人とダブルス組む場合、ある程度の情報がインプットされるまで時間がかかります。テニススタイル、動き方、各ショットのスキル、スピード、性格、癖等を短時間で収集して対応しなければなりません。練習から意図的に情報を収集し整理する訓練をしておけば試合であわてることもなくなります。
自分のコンディションと相手の情報を組み合わせて、戦術・戦略を考えながらプレーするのは楽しいものです。
プロのフォアハンドを真似て、一番効果が出たものとは
テニスにおいて、フォアハンドの重要性に異議を唱える人はいないでしょう。
フォアハンドの強打が決まった時の爽快感はたまらないですね。このために、テニスをしている人も多いのではないかと思います。
最近のテニススクールでは、フォアハンドはこうあるべきだとはあまり教えていないようです。ラケットの進化もあり、体幹をうまく使えば昔のような大きなテイクバックは必ずしも必要ではなく、インパクト前の形も、ループで高く構える、直線的に引いて構える、下にセットして構える、スライス面で構えるなど多くの形が見られます。
フォアハンドに共通するもの
ラケットとボールの接触時間は約0.005秒くらいだと言われています。ナイスショットの一瞬(1000分の5秒)を毎回再現するのが、いかに大変な作業かわかりますね。
フェデラーや錦織圭のようなフォアハンドを、単発で再現することは可能ですが、高い確率で打ち続けることは至難の業です。
スピードとコントロールを両立させたショットを、高い確率で打ち続けるには「脱力」が不可欠です。全身に力を込めて、物を叩くと「ドスン」という感じですが、脱力して叩くと「パシン」という感じでスピードを感じることができますよね。
身体で一定の動きを再現するときも脱力したほうが少ないエネルギーで再現できます。
テニスで、脱力できているかいないかはフォロースルーの形でわかります。最終的に身体に巻き付くようなフォロースルーは、脱力していなければできない形です。
フォアハンドの正しい打ち方はいまだに見つかりませんが、プロの真似をして一番効果がでたのは「脱力」です。
トッププロに共通する時間の作り方
グランドスラムやATPマスターズ1000の試合は、楽しさを超えて興奮してしまいます。錦織圭の試合は、期待しながら見ていると辛くなるので、ビデオで録画して勝った試合だけ後から見るという、なんとも情けない観戦のしかたをしています。
昔から、ボルグやコナーズ、マッケンロー、エドバーグなど、個性的な選手が出ると、巷のテニスクラブは「にわか〇〇」で溢れたものです。当時日本で開催されていたセイコースパーテニスには、海外から有名選手が多数参加していて、そのパワーやプレースタイルには驚くばかりでした。そして今、錦織圭がトップ10に普通にいることは、奇跡としか思われません。
トッププロの共通点
打球の行方は、強風等の自然現象がなければ、一瞬のインパクトで決まります。その一瞬に常にコントロールされた最大の力を与える動作には、必ず共通点があるはずです。
トッププロの試合を見ていて、いつも感じるのは、インパクト前の時間の作り方がほとんど同じだということです。それは、トップに近づくほど顕著になります。
錦織も、フェデラーも、ジョコビッチも、マレーも、ワウリンカも、インパクトの前は同じ姿勢をしています。真似して、最も効果が出たのはここです。
残念ながら、フェデラーのように、インパクトの瞬間までボールを見て顔を残すスイングをやり続けることは難しいし、ナダルのようなヘビースピンを打ち続けることもできませんでした。ただ、インパクト前の姿勢を真似することはできました。
同じ姿勢とはどんな姿勢?
当然ですが、トッププロがまったく同じ姿勢をしているわけではありません、共通しているのは体のターンです。
レッスンではコーチが、肩を入れてとか、ラケットを速く引いてとか表現しますね。正確には体をひねることです。腰の所で、上半身と下半身がよじれるようなイメージですね。インパクトの前にこの姿勢を作ることができれば、時間的な余裕ができるのでテニスは格段に進歩します。
テニスでは、この時間を作る、という意識を持つことが基礎になります。
なぜテニスでミスをするのか
テニスはミスのスポーツだと言われています。クリーンエースでのポイントよりミスのポイントの方がはるかに多く、ミスを減らせば勝利の確率は高くなります。では、なぜミスをするのでしょうか。
・各ショットの技術レベルが低い
・反応が遅くスピードに対応できない
・予測することができな
・メンタルが弱くびびる
・足が遅い
・身体のバランスが悪く動きがぎこちない
・対戦相手が強い
このようにいくつでもミスの原因を挙げることができます。これらの原因に共通するものはなんでしょう。テニス関連の図書や月刊誌等にいろいろ書いていますが、自分で納得できる考え方を長く探していました。
それはある日のテニススクールの球出し練習にヒントがありました。
コーチが自分の一番打ちやすい場所に球出しをしてくれるとよいショットが打てるが、少し離れた所に球出しされるとミスをする。
その場所に素早く移動して打てばよいショットが打てるということですね。つまり、移動する時間、正しいスイングをするための準備の時間が確保できればミスは激減する。反対に、相手の時間を奪うことができればミスを誘うことができるということです。
非常に単純で当たり前のことですが、実践して自分の「きづき」として蓄積されたものは、以後の練習方法や試合の成績に良い影響を与えてくれています。
練習日誌 2017.04.02 ~テニスオフ~
練習日時:2017.04.02 15:00~17:00
場 所:東俣野中央公園コート(オムニコート)
タイプ :テニスオフ シングルス 3名
今回のオフ主催者Cさんのテニスオフには、2年程前から参加させていただいております。Cさんは、平日も含めて積極的にオフを主催していますのでスケジュールが空いたときには大変助かります。
Cさんの分析データ
・右利き、ダブルバックハンド
・フォアは全ショットフラットで叩いてくるが精度は高くない
・追い込まれるほど強打する傾向がある
・左右の守備範囲はカバーできているが前後が弱い
・サーブはフラット系でセカンドサーブは入れるだけのサーブ
・ボレー、スマッシュはあまり得意ではない
Cさんに勝つイメージを作る
フォアハンドの強打をさせない配球にするか、ネットに出てミスをさせるテニスが基本的な攻め方となる。セカンドサーブはコーナーに打ち込むかドロップショットを使う。
ストローク戦となっても慌てないで面を合わせることに集中すれば強打に対抗できる。リズムを与えないような試合運びがポイントになります。
Dさんの分析データ
・フォア、バックともスピン系、バックはシングルハンド
・身長もパワーもあるので球質が重い
・フォアの逆クロスが得意で、強引な回り込みから打ってくる
・ボレー、スマッシュも試合で使えるレベルにある
・重いスピンサーブを打ってくるがコースが予測できる範囲のスピード
・フォアのスピンがふけることがある。
Dさんに勝つイメージを作る
試合の前半に、サーブを左右に打ってみます。上級者レベルでもリターンの得手不得手はあるものです。スライスサーブのリターンを見ると身体が開いた状態で打っているのである程度以上のスピードに対応できないことが分かります。このリターンの修正はすぐにできるものではないので重要なポイントでスライスサーブを効果的に使うことができました。
ファオからの逆クロスはコートカバリングを考えれば、クロスに深く返してリスクを減らすほうがベターです。今回はストレートに打ってこないのでクロスに短いショットを打ちストレートに誘いネットさせる作戦でポイントを稼ぎました。
練習試合では意図的なショットからポイントを取るまでのイメージを作るようにしています。
テニスのレベルに基準はあるのか
テニススクールのクラス分け
テニススクールに加入すると、最初にクラス分けをされます。
あなたのレベルはこれくらいですよと言われるわけですね。自分ではもっと上のクラスだろうと思っても大抵は一つ下のクラスに入れらます。スクールのホームページには大まかなクラス分けのレベルが記載されていますが、大雑把すぎて自分のレベルが分からない。
※ファーストシティテニスクラブホームページより
テニスのレベルについて
全米テニス協会評価プログラム(NTRP)ガイドライン
NTRP(National Tennis Rating Program)とは、 テニスのレベルを判定しわかりやすく表現する手法です。 全米テニス協会で正式に提唱され、アメリカではトーナメント、 グループレッスン、テニスクラブ等で実際に使用されています。 よく聞かれる「初心者、初級、中級・・・」といった表現ではなくもっと細かく具体的な表現ができるため、 日本国内でも一部のテニススクール等でレッスン生のレベル分けに利用されています。
1.0 | テニスをはじめたばかり。 |
1.5 | 経験が浅く、まだボールをつなぐ練習をしている状態。 |
2.0 | ゲームの経験が必要。ストロークに明らかに問題があるが、シングルスやダブルスの基本的なポジションには慣れている。 |
2.5 | ボールがどこに飛んでくるか予測することを覚えはじめるが、コートの守備範囲はまだ狭い。同レベルの相手とはゆっくり短いラリーができる。 |
3.0 | 中程度の速さのショットはそこそこ安定しているが、全てのストロークを確実には打てず、方向、深さ、強さのコントロールに欠ける。ダブルスのフォーメーションはほとんどの場合雁行陣。 |
3.5 | 中程度のショットであれば方向のコントロールに安定性があるが、ショットの種類や深さはまだ足りない。積極的にネットに出るなど、コートカバーが広くなり、ダブルスのチームワークが向上しつつある。 |
4.0 | ストロークに安定性があり、ほとんどの中程度のショットにおいてフォア、バックともに方向と深さのコントロールができる。ロブやオーバーヘッドスマッシュ、アプローチ&ボレーが可能でときどき成功する。ときにはリターンミスさせるサーブを打つことができる。ダブルスのチームワークは十分である。 |
4.5 | パワーとスピンの使い分けをマスターしはじめている。ペースを調節することができ軽快なフットワークを持つ。ショットの深さをコントロールできる。相手に合わせゲームプランを変化させることを覚えはじめている。正確でパワーのあるファーストサーブと、確実なセカンドサーブを打てる。難しいショットは強打しがち。ダブルスでは積極的にネットに出られる。 |
5.0 | ボールの行方を正確に予測できる。優れたショットを持ち、それを中心にゲームを組み立てることができる。短いショットでポイントを取ったりエラーを誘うことを定期的にできる。ボレーを返し、ロブ、ドロップショット、ハーフボレー、オーバーヘッドスマッシュを決めることができる。深く、スピンの効いたセカンドサーブを打つことができる。 |
5.5 | パワーや粘り強さを主な武器としている。競り合いながら作戦を変え、苦しい状況でも信頼性の高いショットを打てる。 |
6.0 | ジュニアレベル、あるいは大学レベルの全国トーナメントを目指し集中トレーニングを積んだ経験があり、地域や全国のランキングに入っている。 |
6.5 | 海外トーナメントで賞金を得ている。 |
7.0 | トーナメントの賞金で生計をたてている。 |
練習日誌 2017.03.28 ~テニスオフ~
練習日時:2017.03.28 19:00~21:00
場 所:海老名運動公園(オムニコート)
タイプ :テニスオフ シングルス 3名
10分程ウォーミングアップをして練習試合開始、6ゲーム先取のノーアドバンテージ時間制限有りで35分経過して続行中の場合は、試合中のゲームで終了とします。
雨上がりのナイターなのでボールが滑りタイミングをとるのが難しいコートになっている。対戦相手Aさん、Bさんは、以前にテニスオフで対戦したことがあるので試合運びはイメージできます。練習でも常に相手を分析するよう心掛けることは大切なことです。
Aさんの分析データ
・左利き
・フォアハンドはフラットかナチュラルスピン系
・シングルバックハンドで球種はスライスとフラット系
・サーブは左利き特有の曲がりがあり左右に打ち分けられる
・ショットのスピードは対応できる範囲内
・懐が深く押し込まれてもとりあえずコートに帰ってくる
・決め球のボレー、スマッシュをふかすことがある
・左右の動きは良いが前後の動きで対応に遅れがある
・総合的にはミスの少ない守り主体のテニススタイル
Aさんに勝つイメージを作る
サーブアンドボレーは無いので、リターンを深くコントロールする。少しでも短くなった球を左右のコーナーに深く入れてボレーで決める。
短い球で誘い出しパッシンショットかロブショットで決める。
ドロップショットを多用する。
Bさんの分析データ
・フォア、バックともスライスショットの精度が高い
・サーブをある程度のスピードで左右に打ち分ける
・中間位置での球さばきが上手い
・追い込まれたときのロブショットのコース、高さの精度が高い
・スマッシュはミスが少ない
・後方からのドロップショットが上手い
・ダブルバックハンドのコースが読みづらい
・メンタルがタフ
・ライジングショットの精度が高い
Bさんに勝つイメージを作る
練習、試合経験が豊富で各ショットの精度が高く難しい試合になることが予想されます。勝つためのポイントは球種と球速の変化でミスを誘うこと、Bさんは経験が豊富なので一定の球速以上で左右に追い込まれると必ずロブショットを使う、経験の中で体が覚えているショットなので再現性が高い。どんなに精度が高いショットでも予測できれば対応できます。